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名称:ルナゴースト 眼:? 分類:魔装甲冑 容姿1:続報を待て 容姿2:180cm、80kg 最高走力:時速200km/h 最高跳力:およそ100m パンチ力:MAX80t キック力:MAX250t 各機能:(以下は正常に機能した場合の機能である) プライムベスタ 魔術の絵柄と名称の描かれたカード。 その中には輝鏡眼により封じ込められた悪魔達の力が宿っている。 マルチプリケーションディスプレイ 仮面前面を覆う蒼いクリスタル状の機関。 外部から取り込んだあらゆる視覚情報を特別な電気信号と化し、網膜から直接装着者の脳に伝達させる筈。 フォトンフィールドライン 体中に走る白いライン。 常に動力である魔粒子が腹部の輝鏡眼から供給されており、光速で全身の隅々まで行き渡されている。 これにより装着者の身体能力を格段に上昇させる筈…だったのだが。 カレイドジェネレータ 腹部、動力器官。 これのレンズ部分にプライムベスタをスキャンすることでルナゴーストは魔術の力を得る。 必殺技 設定: 魔装甲冑シリーズ4機の中でも特に高速戦闘に特化してつくられた機体。 他の甲冑に比べると機動性が向上している反面、攻撃力は若干劣る。 その分スピーディな戦闘が可能であり、素早く動いて敵を翻弄しつつ隙なく連撃を繰り出すのが基本の運用法であろうか。 変身プロセス: ルナゴーストへ変身する際には、昼夜問わず空に月が出現する。 装着者が指を鳴らす等の合図であたりの空気に魔力を満たし、月光が固形化されルナゴーストの姿へと変わる。 その後、発光が止んで変身が完了する。
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ガラスの野郎復活してんじゃねーか アレがいる限り荒らし続けるわw
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―――数日後 あの日、遊園地の集団テロは警察の活躍により、犠牲者を一人も出さずに鎮圧した。 軽傷を負った人もいたが、幸いにも後遺症が残るような重度の被害者は出ず、 ゴーストをハッキングされたことによる障害もなかった。 ただ、純から聞いた話では本当に事態を解決に導いたのは警察ではなく、公安9課という 攻性の特殊治安部隊の暗躍によるものだということだ。 一体どこの情報ソースなんだか… 紬「梓ちゃん。はい、どうぞ」 あの出来事から、私はムギ先輩のことを常に考えるようになってしまった。 対する先輩は、前と変わらずに私に接する。 律「…どうしたんだよ梓、ボーっとして」 梓「…へっ?べ、別にぼけっとなんてしてません!」 唯「そうかな?なんだか心ここにあらずって感じだよ~」 梓「そんなことないです……熱っ!」 澪「……大丈夫か?梓」 律「しっかりしてくれたまえよ梓君」 梓「すいません…」 唯「さてはあずにゃん、恋ですな!?」 梓「!!?」 こういう時の唯先輩の謎の鋭さには感心する。 澪「そうなのか?」 梓「ち、違います!私に好きな人なんか…」 律「その割には顔が真っ赤だぞ」 梓「これは…その… そ、そんなことより練習です!そうしましょう!」 唯「ごまかした…まさか本当に…!」 梓「だーっ!違いますってば!」 律「梓が怒ったぞ~」 紬「まあまあ、梓ちゃんがかわいそうよ」 梓「ムギ先輩…」 澪「…オホン。ま、ふざけるのはこれくらいにして…」 律「澪もノったくせに…」 澪「うるさい。とりあえずもうすぐ夏休みだ。 私たちも今年は受験勉強があるし、軽音部の活動は少なくなる」 律「こんなクソ暑いなか学校なんて行きたくないしな」 澪「今までより練習する時間が少なくなると思うけど、夏休みが明けたら学園祭がある。 あんまり楽器の練習をしてないと学園祭に間に合わなくなるかもしれないから、 各自しっかり練習しておくように!」 唯「大丈夫だよぉ澪ちゃん。私毎日ギー太に触ってるから」 梓「触ってるだけじゃ意味ないですから…それに唯先輩はちゃんと立って弾く練習をしないと 本番で思うように弾けなくなりますよ」 律「心配すんなって!こんなんでも今までのライブは成功してたんだしさ!」 梓「でも今年のライブは先輩方にとって最後なんですよ!? 確かに勉強も大事ですけど、もっと真剣になって下さい!」 律「ん……まあ、それもそうだけどさ」 澪「梓の言うとおりだ。私たちにとって最後のライブ、悔いのないようにしよう」 紬「そうね…最後の学園祭なのよね…」 最後の、という言葉を強く印象付けるようにムギ先輩は呟いた。 私だって出来ればずっと軽音部でバンドをやり続けたい。 だけどそんなことは不可能なんだ。 唯「そうだよね…。うん、わたし頑張る!」 唯先輩のやる気に火がついたようだ。 律先輩もやれやれ、という仕草をしたけど、その顔はやる気が垣間見える。 澪「よし。じゃあ今日はこれで解散だな」 帰り道。 私と唯先輩、そしてムギ先輩は楽しくおしゃべりしながら歩いていた。 唯「帰ったら猛練習だねっ」 梓「唯先輩、勉強は大丈夫なんですか?」 唯「あ、そういえば勉強もしなくちゃ」 紬「ふふっ。唯ちゃんったら、何か一つに全力投球したら他のことは目に入らないものね」 梓「その極端さがまた唯先輩らしいです…」 唯「ムギちゃんとあずにゃんは楽器も上手いし、勉強も出来て羨ましいなぁ~」 梓「そんなことないですよ」 こんな風に私たちは他愛もないことをずっと話していた。 でも時々、ムギ先輩の顔に暗い影が落ちるのを私は見逃さなかった。 最近、部活中でも発見することがある。 ムギ先輩が、私たちでない何か別のものを見つめているような… 私がそれに気付くのは、決まって学園祭や卒業の話をしている時だった。 ○ ○ ○ ―――時は一息に飛び、秋が終わり肌寒さを感じる季節 放課後ティータイムの学園祭ライブは大成功のまま幕を下ろした。 梓は学園祭が終わった後、達成感と充実感で放心状態の日が続いた。 それほどまでに素晴らしいライブだった。 軽音部の3年生は引退し、本格的に受験勉強に取り組んでいる。 しかし引退したとはいっても、ほぼ毎日部室で変わらず紬の淹れるお茶を飲み、 お菓子をほおばりながら勉強している。 梓はせめて勉強の邪魔にならないようにと気を使っていたが、 3年生たちは勉強の合間に楽器に触れては軽く演奏するので 次第に梓も遠慮がなくなり、結局いつもの部活のように過ごしてしまうことが多かった。 梓は寂しいとは思わなかった。 ただし、先輩が卒業した後のことを考えると、不安でたまらなくなるのだった。 律「なあムギ、この問題なんだけどさ…」 紬「どれ?ああ、これは確か…」 澪「律、あんまり人に頼ってばかりじゃ実力つかないぞ」 律「分かんないことは人に聞けってな。ばあちゃんがそう言ってたぜ」 澪「それとこれとは話が違うだろ」 紬「…ごめんなさいりっちゃん。この問題、私も分からないわ…」 律「なに、そうか…」 澪「自力で解いた方が身につくぞ」 律「う~む、こうなったら最後の手段!答えを見る…」 澪「余計に駄目だ!」 唯「あははは、りっちゃんズルはよくないよ~」 澪が律の頭を叩く。 見慣れた光景だが、梓はいつもと違う姿があることに気付いた。 梓(ムギ先輩、最近なんだか元気がないな…どうしたんだろう?) 梓は、学園祭が終わってから紬の様子がおかしいことに気付いていた。 唯たちが3年生になってからの紬は、時々さびしい表情を見せることはあっても 基本的には明るく優しい、そして軽音部を心から楽しんでいる人だった。 しかし学園祭後の紬は明らかに気分が落ち込んでいるように見えた。 引退したとはいえ実際はいつもどおりの軽音部。 紬以外の3年生は以前と変わらずに過ごしているのに比べ、 紬一人だけ寂しげで、悲しみの表情を隠せないでいた。 あの遊園地での出来事から梓は常に紬のことを気にしていた。 この軽音部の中で、紬の真実を知っているのは梓だけだ。 梓はあの日の紬との会話を思い出す。 梓(ムギ先輩はあの日、自分の体が全身義体であることを私に話してくれた。 なんで先輩はあの時、泣いたんだろう…?嬉しかったのかな…それとも悲しかったのかな…) 梓にはあの涙の意味が分からなかった。 紬の体について知ることは出来ても、紬という人間のことはまるで分からないままだった。 梓(それに…先輩は私にキスをしてくれた。 なのに先輩はその後、何もなかったように私に接している。 私はムギ先輩を見ていたのに、先輩は私を見てくれていなかったの?) 梓は、軽音部で独り寂しさにとらわれている紬に気付いても、何も出来なかった。 自分から声をかけることも、紬の気持ちを理解することも…。 時は容赦なく過ぎていく。 梓の心にわだかまりを抱えたまま冬休みが過ぎ、 唯たちは本格的に受験に専念するため、部室へ訪れる頻度もめっきり減った。 日が経つにつれて梓は実感する。 ――ああ、私、独りになっちゃうんだな。 5人でいる時は、そんなことは思わなかった。 しかし、いざ3年生が自分の近くに居ないと、どうしようもなく寂しくなる。 梓(…でも寂しいのは私だけじゃないんだ。先輩方だって分かってるはず…) 梓は3年生の前で悲しむ素振りはしないと決めた。 最後は笑って見送ろうと。 ―――凍りつくような冬の寒さを感じる時期 唯たち3年生は全員、第一志望の大学に合格した。 梓もわが身のことのように喜び、はしゃいだ。 残すところは卒業式だけ。 受験のしがらみから解放された唯たちは、悔いのないように精一杯 最後の学校生活を楽しんでいた。 そんなある日、梓が放課後に部室へ行くために階段を上っていると、 どこからか音が聞こえてきた。 梓(…?ピアノの音…) 梓が部室の前で立ち止まる。 聞こえてくるのは、隣の音楽室からだ。 念のため梓は部室を覗くが誰もいない。 梓(誰だろう…放課後は音楽室は使われていないはず) 梓は無意識に音楽室の扉を開けた。 梓「…ムギ先輩?」 そこには、誰もいない音楽室で一心不乱にピアノを弾き続ける紬の姿があった。 汗をかき、息を荒くして目の前の鍵盤に夢中になっている。 扉を開けた梓の存在に全く気付いていないようだった。 梓「………」 梓は紬の姿に見とれていた。 まるで狂ったように鍵盤を叩いている。 その目は見開き、全身に熱がこもっている。 普段の紬を知っている者なら、下手をすれば見苦しいとも取れるその姿に梓は心を奪われていた。 時に激しく、時になめらかに奏でられるピアノの旋律は美しく、 透き通った音が心地よく梓の脳を刺激する。 梓はこれが何の曲かは分からなかった。 初めて聞く曲。 それなのに、なぜか前から知っているような気がした。 紬はひと時も休むことなくピアノを弾いていた。 豊かに変化していく曲調、見事にコントロールされたリズムとテンポ。 聞いている人の感情に直接訴えかけるような旋律に、 まるでストーリーを紡ぐかのような曲構成。 紬は笑っていた。 そして梓も、紬の喜びを全身に感じていた。 梓の目から自然と涙があふれる。 悲しくもないのに、なぜか涙が止まらなかった。 梓は気付き、理解した。 この曲が、紬という存在の全てを表現しているということを。 紬「…表現の自由が、私を私という存在の限界に制約し続ける…」 演奏が止まった。 もしかしたら、この名もなき曲が終わりを迎えたのかもしれない。 紬が微動だにしないまま言葉を投げかける。 紬「梓ちゃんは、自分という存在を証明できる?」 梓「………」 梓は紬の問いの意味を上手く把握できなかった。 紬「私が私であるための証明…ゴーストを定義するための要素…」 紬「記憶とゴースト。人間が人間でいるために必要な二つの虚無、もしくは真実…」 梓「………」 紬「…私が卒業する前に、梓ちゃんに話しておきたいことがあるの」 紬は口だけを動かしてしゃべり続けた。 紬「人は他人を介して始めて自己という概念を形成し、自己は記憶とゴーストによってその境界を作る」 紬「…いわゆる自己同一性とゴースト…梓ちゃんも知っているでしょう?」 梓は頷いた。 義体化と電脳化が進んだ現代において新たに考えられた「ゴースト」という概念。 一般的に人間は、自分が他の誰でもない自分であるという事実を確認するために様々な方法をとる。 最も分かりやすい方法は自分の姿形を確認することだが、 完全に義体化した人間にとってそれらは単なる工業製品にすぎない。 したがって、彼らは肉体的に自分が自分である確証を得る根拠が限りなく薄くなってしまう。 完全義体化した人間は、自分が自分であるという事実を、肉体ではなく自身の精神に その在り方を求めることになる。 しかし電脳化した人間はどうだろうか。 電脳化した人間は記憶や思考方法を外部にコピーすることができる。 また自身の記憶と思っていても、それが電脳ハックによって書き換えられた情報でないという確証はない。 自分が自分自身であるために最低限必要な物、またはその境界が 電脳化によって曖昧になってしまうという問題が浮き彫りになった現代において、 人間が本来的に持つ自我や意識、それらの複合系の現象である「自己同一性(アイデンティティ)」や 生命体の根源的な「魂」を表す言葉…。 それが「ゴースト」である 梓「…知っています。授業で習いました」 紬は淡々と話を続けた。 紬「…自分が自分であるためには、驚くほど多くのものが必要になる」 紬「他人との関わり、それを隔てるための顔や体、意識しない声、幼かったころの記憶……それだけじゃない。 無限ともとれる膨大な要素の集合体の先に、私たちは存在する」 紬「梓ちゃんの存在を証明するための根拠を、梓ちゃんは知ってるかしら?」 紬はようやく梓の方を向いた。 梓「わたし…ムギ先輩が何を言っているのか、分かりません…」 梓は正直に答えた。 5
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すれ違うイト ◆guAWf4RW62 静まり返った森の中。 まだ真昼間だというのに薄暗いその地を、ひたひたと歩いてゆく亡霊が一人。 未だ高校生程度の年頃であろう黒髪の少年は、凍て付くような鋭さの瞳を湛えている。 彼こそが、嘗て秘密結社インフェルノに於いて最強と謳われた暗殺者、ツヴァイである。 (棗、恭介) 先程電話で話した相手の事を思い出す。 棗恭介――もしかしたら井ノ原真人という名前かも知れないが、そんな事はどうでも良い。 ツヴァイにとって重要なのは、あの男がこちらに対して凄まじい憎悪を抱いている、という一点のみ。 あの男が相当な切れ者であるという事は、先の電話の際に十分過ぎるくらい分かっている。 正面勝負なら負ける気はしないが、敵は必ず絡め手を用いて攻めて来るだろう。 ツヴァイの悪名を広めて、集団による包囲網を形成しようとするかも知れない。 こちらの隙を見計らって、何処かから奇襲を仕掛けてくるかも知れない。 そして万が一自分が敗れてしまえば、復讐の一環としてキャルも殺されるだろう。 そこまで考えると、ツヴァイは血が滲み出る程に拳を握り締めた。 (……ふざけるな) 敵が何を仕掛けて来ようとも、キャルは絶対に死なせない。 もう二度と、誰にもキャルを傷付けさせる訳には行かない。 嘗て暗殺者としての生活を続けていたツヴァイは、殺戮を繰り返す内に摩耗していった。 一つ一つの出来事に喜びや哀しみを覚える事が減って行き、人殺しにも慣れていった。 このままでは、単なる殺人兵器に成ってしまうだろうという時。 そんな時に、彼女は現れた。 キャル・ディヴェンス――凍り付いていたツヴァイの心に、再び温もりを与えてくれた少女。 瞼を閉じれば、今でも彼女の笑顔が鮮明に思い出せる。 最初は情報を得るという目的の為だけに、ツヴァイはキャルへと接近した。 情報を聞き出すだけ聞き出したら、それで終わる筈だった。 それがどういう訳か、同じ家で暮らす事になり、次第に二人は惹かれ合って行った。 一緒に家で食事をした時の事。 一緒に街へ買い物しに行った時の事。 一緒に――狙撃という任務を完遂した時の事。 決して平和な出来事ばかりでは無かったが、そのどれもがツヴァイにとっては大切な思い出だ。 笑う事も、泣く事も、全ては彼女が思い出させてくれた。 ずっと一緒に居たいと思った。 組織を裏切る事になろうとも、自分の命が危険に晒されようとも、それでも一緒に居たかった。 しかしとある事件が原因で、ツヴァイが組織に裏切り者扱いをされた時。 組織が仕掛けた爆弾によって、キャルは命を落としてしまった。 それで、終わり。 その瞬間に、ツヴァイが生きる意味は永久に失われてしまった筈だった。 だが、失ってしまったモノを取り戻せるかも知れない機会が訪れた。 気付いた時にはもう巻き込まれていた、此度の殺人遊戯。 今ツヴァイが持っている名簿上には、ドライ(キャル・ディヴェンス)という名前が記載されている。 何故彼女がこのような書き方をされているのか、そもそも自分の知っているキャルと同一人物なのか。 真実がどうなっているのかは分からないが、考える必要など無いだろう。 この島の何処かに、キャルが居るかも知れない。 キャルを救える可能性が、一パーセントでもあるかも知れない。 それだけで、ツヴァイが――吾妻玲二が銃を手に取るには十分過ぎる。 「待ってろよキャル……今度こそ、絶対にお前を守る。俺達は、二人でずっと一緒に暮らすんだ」 その言葉に籠められた想いは、本人以外には決して測り切れない程重いモノ。 ツヴァイは鞄を幾つか肩に掛けて、その中からコルトM16A2を取り出した。 亡霊は絶対の決意を胸に、独り森の中を突き進んでゆく。 ◇ ◇ ◇ ◇ 流れるような黒の長髪を湛えた女性と、丸く大きな瞳が特徴的な少女。 道に迷ってしまった千羽烏月と柚原このみは、未だ森の中を歩き回っていた。 しかし、前のようにアテも無く彷徨っている訳では無い。 烏月はコンパスを片手に握り締めて、迷い無く一方向に向けて進んでゆく。 「ねえ、烏月さん。何処に行こうとしてるの?」 「南だよ。私は元々その方角から来たんだ。 だったら南に戻れば、いずれ知っている道を見付けられる筈だからね」 見知った道さえ見付けられれば、後は簡単に森を抜けられる。 一度来た道へと戻るのは時間の浪費に他ならないが、このままずっと森の中を迷っているよりはマシだろう。 故に烏月は南へ戻る事を選択し、このみも特に反対せぬまま後に続いてゆく。 「このみさん。森から抜けたら、次はどうするべきだと思うかな?」 「うーんと……烏月さんは桂さんって人を探してるんだよね? それに私も人を探してる。 だったら駅に行くのが良いんじゃないかな。ちょっと危ないかも知れないけど、電車を使った方が早く動き回れるもん」 島の南部の街中には、幾つか駅が点在している。 電車を使えば様々な場所に素早く向かえるし、人探しには最適である筈だった。 「そうだね。それに、駅の周りには人が集まりやすい筈だ。 だったら尚更、先ずは駅に行ってみるのが良いか」 烏月はそう答えて、再び森の中を進んでゆこうとする。 しかしそこで突如、決して無視出来ない黒い気配が背後から伝わってきた。 半ば本能的に後ろへ振り返ると、そこには口元を不気味に歪めたこのみの姿。 「……このみさん?」 「ふふふ……待っててね、ファルさん。このみを苛めたお返し、ちゃんとしてあげるからね。 あの蛆虫の人にも、今度は絶対に負けてなんかあげないんだから。 腕の骨を折ってあげたら、ファルさんはどんな顔をするかな? 指を全部食い千切ってあげれば、蛆虫の人はどんな悲鳴を上げるかな?」 「……………」 少女の可憐な口から紡がれる声には、絶対の憎悪と殺意が籠められていた。 今烏月の目の前に居る少女は、復讐心に支配された『鬼』なのだ。 未だ人としての部分の方が大きいとは云え、鬼の影響は徐々に増しつつある。 早く鬼の部分を断ち切ってあげなければ、二度と戻れなくなってしまうだろう。 本当に、このまま悠長にしていて良いのか――烏月は再び悩み始めたが、それは長く続かなかった。 此処は殺戮の孤島であり、敵は仲間の内に巣食う鬼だけでは無い。 周囲への警戒を怠った隙に、飢えた狼が襲い掛かって来ても可笑しくは無いのだ。 「……烏月さん!」 「っ――――!?」 突如としてこのみが烏月を突き飛ばし、次の瞬間には銃声が鳴り響いていた。 ピシャリと鮮血が舞い散って、地面に倒れた烏月の顔へと降り掛かる。 烏月が顔を上げると、このみの左肩が赤く染まっていた。 「あ、つううぅっ…………」 「このみさん!」 烏月は素早く起き上がって、一目散にこのみの下へと駆け寄った。 怪我の状態を確認しようかとも考えたが、直ぐにそんな場合では無いと思い直す。 状況を考えるに、自分達が何者かの狙撃を受けたのは確実。 そして自分達は未だ生きている以上、次の一撃が間も無く襲い掛かって来るだろう。 「ふっ…………!」 烏月はこのみを抱き抱えて跳躍し、その一秒後には近くの木に銃弾が突き刺さっていた。 視線を銃声がした方へ向けると、五十メートル程離れた木の傍に、一人の男が屹立していた。 襲撃者――ツヴァイは武器をライフルから拳銃に持ち替えて、三度目の銃撃を行おうとしている。 このままでは、遠距離から良いように狙撃されてしまうだけだろう。 烏月は近くの木陰にこのみを降ろして、ツヴァイを迎撃すべく走り始めた。 「っ――――」 ツヴァイが引き金を引こうとした瞬間、刹那のタイミングで横にステップを踏んで、迫る凶弾を空転させる。 更にもう一度放たれた銃弾も、同じようにして回避した。 ティトゥスのように銃弾を切り払う、といった芸当は不可能だが、当たらなければ問題は無い。 銃と云う武器は、狙いを定めてトリガーを引く、という二動作を必要としている。 ならば――その二動作よりも早く、銃の射線から身を躱せば良いだけの事。 銃口の向きを見逃さない圧倒的な動体視力、相手が撃つ前に回避動作を終える尋常でないスピード。 鬼切り役である烏月は、その二つを持ち合わせている。 ツヴァイが再び銃弾を放ったが、烏月は既に銃の射線から逃れている。 目標を見失った銃弾は、近くの木へと突き刺さるだけだった。 確かな確信を以って突き進む烏月の目に、怯えの色は全く無い。 だが烏月にとって不幸だったのは、敵が只の素人では無いという事。 またもや鳴り響く銃声。 今までと同じように銃弾を回避した烏月だったが、その直後には驚きの声を上げる事となる。 「な…………ッ!?」 烏月が横に飛び退いた瞬間には、既にツヴァイの銃口がこちらの胸部を捉えていた。 ツヴァイの射撃方法は、一射毎に狙いを定めてトリガーを引く、などという生易しいものではない。 一度に数ヶ所へと狙いを定め、その全てを一息の内に撃ち抜く。 その早打ちを可能にする技量こそが、ツヴァイが最強の暗殺者たる由縁。 地獄から舞い戻った亡霊は、僅か一秒で横一文字に死線を描く――! 「くうぅっ!」 烏月は一も二も無く地面へと転がり込んで、何とか迫る死を回避した。 だがその無茶な回避方法は、闘争に於いて致命的なまでの隙を招く。 ツヴァイは追撃の手を緩めずに、絶好の的たる烏月に狙いを定めようとしていた。 だがそこでツヴァイの五感が、背後から何かが迫って来るのを感じ取った。 ツヴァイは否応無く銃撃を中断して、身体を後ろへと翻らせる。 「さっき撃たれた時、物凄く痛かったんだよ? だから――――おしおき」 ツヴァイの瞳に映し出されたのは、右拳を振り上げているこのみの姿。 小柄な少女の繰り出す拳は、普通ならば避けるまでも無いものだろう。 しかしツヴァイの身体は、本能に従って全力でその場を飛び退いていた。 次の瞬間このみの拳が振り抜かれて、進路上にあった木の幹が砕かれた。 「な、に――――?」 ツヴァイは倒れてくる木を躱しつつも、少女が振るった拳の威力に目を見開いていた。 だが、悠長に驚いている暇など無い。 そうしている間にも、このみはツヴァイの懐へと潜り込んでいる。 ツヴァイが気付いた時には、鉄塊のような拳が下から振り上げられていた。 「てやあぁぁぁっ!」 「…………!」 咄嗟に後ろへとステップしたツヴァイの鼻先を、恐るべき勢いの拳が切り裂いてゆく。 尚も追い縋ろうとしたこのみだったが、ツヴァイが着地と同時に銃を構えた事で、銃口との対面を果たした。 それでもこのみは上体を斜めに傾けて、すんでの所で銃弾から逃れていた。 「チィ――――」 眼前の少女の恐るべき反応速度に舌打ちしながら、ツヴァイは後ろ足で後退を続けてゆく。 先の一射で、自身の銃――コルトM1917が弾切れになったのは分かっている。 故にコルトM1917を鞄に仕舞い、代わりにニューナンブM60を取り出そうとする。 暗殺者が行うそれは相当に素早い動作だったが、鬼と化したこのみの速度には及ばない。 「駄目駄目、逃がさないでありますよ?」 ツヴァイが銃を構えるよりも早く、このみは再び間合いを詰め切った。 振り上げられる拳。 至近距離から放たれる拳は、今度こそツヴァイを打ち抜くだろう。 このみは勝利への確信と共に、一歩前へ踏み込んで――次の瞬間、大きくバランスを崩した。 「え…………?」 揺れる世界、九十度回転する視界。 このみは訳も分からぬ内に、緑の生い茂る地面へと叩き付けられた。 混乱する思考のままに足下を眺め見ると、そこにはマンホール程の広さの浅い穴。 それは、ツヴァイが予め準備していた落とし穴だった。 ――障害物が多い森の中では、狙撃は比較的近い距離から行うしか無い。 故にツヴァイは、反撃を受けた際の保険として、落とし穴を準備しておいたのだ。 地面を少し掘り返し、カモフラージュとして落ち葉や枝を上に重ねただけという、余りにも簡素な仕掛け。 だが、それで十分。 只の一度相手を転倒させる事が出来れば、戦況を覆すのは容易過ぎる。 「終わりだ」 倒れ伏すこのみの頭部へと、ツヴァイのニューナンブM60が向けられる。 用意周到な仕掛けが決め手となって、二人の勝敗は完全に決した。 数々の訓練と実戦を経験した暗殺者は、その技能を以って鬼の少女を凌駕した。 だがそこでツヴァイは銃撃を中断して、直ぐに横方向へとステップを踏む。 やはりというべきか、それまでツヴァイが居た場所を切り裂いてゆく剣閃。 「やらせない――!」 このみ達の交戦中に態勢を立て直した烏月は、背後からツヴァイへと斬り掛かっていた。 刀を用いた接近戦こそが、鬼切り役である千羽烏月の真骨頂。 名刀地獄蝶々を自由自在に振るって、一撃、二撃、三撃。 至近距離から振るわれる剣戟は、ツヴァイが銃を構える動作よりも尚速い。 ツヴァイも卓越した身のこなしで躱してはいるが、反撃にまではとても手が回らない。 接近戦を嫌ったツヴァイが後ろへ飛び退こうとするが、そこに追い縋る鬼切りの剣士。 「逃がすものか……っ」 距離が離れてしまえば、再びあの銃撃を掻い潜らなければいけなくなる。 先程はこのみのお陰で助かったが、次も上手く行くとは限らない。 故に烏月はここで敵を仕留める覚悟で、一気呵成に攻撃を仕掛けてゆく。 ダンと踏み込んで、下がるツヴァイを再び射程内へと捉える。 そのまま前進する勢いを乗せて、縦一文字の振り下ろしを繰り出した。 ツヴァイは完全には躱し切れず、肩に掛けていたデイパックの一つを斬り落とされた。 剣と銃、鬼切り役と暗殺者。 こと接近戦に限っては、烏月の方に大きく分があった。 しかし、仕掛けられている落とし穴が一つであるとは限らない。 ツヴァイは逃げながらも上手く烏月を誘導して、落とし穴の所にまで誘い込んでいた。 「くっ…………!」 烏月も警戒していた為、落とし穴に足を取られても、転倒するまでには至らない。 強引に態勢を立て直して、次の瞬間には襲い掛かってくるであろう銃弾から逃れるべく、斜め後ろに飛び退いた。 案の定飛来した銃弾は、烏月の流麗な黒髪を掠めるに留まった。 しかしその間にも、ツヴァイは後ろ足で後退を続けている。 烏月が再びツヴァイの方へと向き直った時には、両者の距離は二十メートル近く開いていた。 「このみさん、肩は大丈夫かい?」 「うん。痛いけど……腕が動かせなくなる程じゃないよ」 「そうか。念の為に傷口を確認しておきたい所だけど……先ずはあの男をどうするかだね」 肩を並べる二人の少女。 烏月はこのみと会話を交わしながらも、鋭い瞳で前方のツヴァイを睨み付ける。 敵は並外れた射撃技術を持っている上に、落とし穴のような仕掛けまで準備している様子。 接近戦に持ち込めば勝機はあるが、その前に敗れてしまう可能性も十分あった。 故に烏月は警戒心を最大限まで高めていたが、脅威を感じているのはツヴァイも同じ。 (……不味いな) 暗殺者は一つ大きく息を吐いてから、冷静に現状を分析する。 ツヴァイが烏月達を発見してから、狙撃を敢行するまでの間。 そんな僅かな時間では、簡素な造りの落とし穴を二つ仕掛けるのが限界だった。 そしてその二つを使ってしまった以上、もうツヴァイに残された手は少ない。 対する敵の片割れは、背後からの狙撃を察知してのける五感と、人間離れした膂力の持ち主。 もう片方は、非常時に於ける冷静な判断力と、並外れた剣の技量を併せ持った達人。 それでも一対一なら負けるつもりは毛頭無いが、敵は二人。 このまま戦闘を続ける事は、かなりリスクが大きいと云わざるを得なかった。 鬱蒼と生い茂る森の中、距離を置いたまま睨み合う三人。 そのまま暫く膠着状態が続いたが、やがて烏月が静かに口を開いた。 「……一つ問おう。君は羽藤桂という人物について、何か心当たりが無いか?」 この死地に於いても、烏月の最優先目標は桂を保護する事に他ならない 問い掛けると、ツヴァイは僅かながらに眉を動かした。 その変化を見逃さなかった烏月は、すかさず次の質問を投げ掛ける。 「……心当たりがあるんだね。 桂さんについて知っている情報があれば、詳しく聞かせてくれないか?」 「確かに心当たりはあるが、敵のお前にタダで教えるつもりは無いな」 それはツヴァイからすれば、当然の返答だった。 敵にわざわざ情報を教える必要など、何処にもないだろう。 そこで、これ以上会話をする必要など無いと云わんばかりに、このみが一歩前に足を踏み出した。 「聞く必要なんて無いよ、烏月さん。この人、殺し合いに乗った悪い人なんでしょ? ファルさんみたいに、嘘を吐いてるだけかも知れない。だったら今直ぐ殺しちゃった方が良いよ」 「このみさん……どうか、もう少し待って欲しい。桂さんについて、何かが分かるかも知れないんだ」 「だけど、この人はこのみ達を撃ったんだよ? この人の所為で、このみは肩を怪我したんだよ?」 悪鬼の侵食を受けている少女は、一度敵と見定めた相手に容赦しない。 眼前の男を排除すべく、人外の憎悪を膨らませてゆく。 それでも烏月は、何とかこのみを押し留めようとしていた。 「頼むから此処は引いてくれ。やっと掴んだチャンスなんだ」 「でも――」 「桂さんの生死に関わる大事な事なんだ。どうか……引いてくれ」 「……うん、分かった。烏月さんがそう云うなら、我慢する」 「……すまない、助かるよ」 渋々、と云った様子でこのみが引き下がった。 烏月はこのみに礼を云ってから、研ぎ澄まされた視線をツヴァイへと向ける。 「タダでは嫌だ、と云ったね。だったら逆に、どうすれば教えてくれるんだ?」 その質問を受けて、ツヴァイは少しの間考え込んだ。 元々ツヴァイとしては、狙撃で敵の片方を無力化した後に、もう片方からキャルについての情報を引き出すつもりだった。 最初から姿を現してしまっては、その後戦闘となった時に二人を相手しなくてはならないからだ。 だが既に狙撃は外されてしまった以上、今聞いてしまってもデメリットは無いだろう。 「お前達と同様、俺も人を探している。羽藤桂について話す代わりに、俺の探し人について教えて欲しい。 キャル・ディヴェンスって子を知らないか? 何故か名簿には、ドライとも書かれてあるが」 「…………ドライさん?」 答える声は、このみが発したものだった。 それは、ドライについて知っているからこその反応。 ツヴァイは直ぐに視線を動かして、探るようにこのみの顔を眺め見た。 「知っているのか?」 「うーんとね、ドライさんは――」 「このみさん、待つんだ」 このみが答えようとしたが、そこで烏月がすっと横に手を伸ばす。 「烏月さん?」 「貴重な情報を簡単に教える訳には行かない。 こちらが先に話したからと云って、あの男が桂さんについて教えてくれるとは限らないからね」 それは当然の懸念だった。 烏月達がドライについて知っている情報を全て話せば、ツヴァイにとって桂の情報を話す必要性は無くなる。 情報を一方的に聞き出した後、そのまま襲って来る、もしくは離脱するという事も考えられるのだ。 「なら、羽藤桂について先に話せという事か? それこそ冗談じゃない。 お前達を信用する理由が無い」 ツヴァイも、安易に自分が知る情報を開示したりはしない。 これは戦闘。 剣や銃を用いたものでは無く、情報を軸とした情報戦だった。 とは云え、このまま牽制し合っていてもキリが無い。 故に烏月は、とある提案を持ち掛ける。 「……だったら、こうしないか? 互いの探している相手について、どうやって情報を知ったのか。 その相手は何時、何処に居たか。どんな状態、どんな方針だったのか。この三つについて、一つずつ交代で話して行くんだ」 「つまり、お前達がキャルの居た場所や時刻について話したら、今度は俺が羽藤桂の居た場所や時刻について話す。 こういった形の情報交換を繰り返すという事か?」 「そうなるね。情報を小出しにしていくこの方法なら、お互いに損はしない筈だよ」 烏月の提案は、この状況に於いて最善手と云えるものだった。 互いを警戒するあまり、何の情報も得られないというのは最悪のパターン。 その点烏月が提示した方法なら、『情報の聞き逃げ』のリスクをある程度抑えたまま、情報交換出来るだろう。 「……良いだろう。但し、最初に話すのはお前達からだ」 「分かった。このみさん、まずはドライさんについて、どういう経緯で知ったのかを話してくれ」 交渉は成立。 烏月に促されて、まずはこのみが話し始める。 「このみがドライさんについて知っているのは、直接会ったからだよ。 場所は……まだ云っちゃ駄目なんだよね」 「ああ、その通りだね。では今度は、貴方が話す番だ」 「……俺が羽藤桂について知っているのは、電話で会話をしたからだ」 「次は――相手が居た場所と時刻だね。このみさん」 烏月が話を振って、このみとツヴァイが答えていくという形が続く。 双方共に騙し討ちや奇襲を狙ったりはしない。 探し人に繋がるかも知れない情報を、みすみす逃したりする筈が無い。 「このみがドライさんと出会ったのは、島に飛ばされた直ぐ後。場所は島の北にある教会だよ」 「……俺が羽藤桂と話したのは、第二回放送の直前だ。場所は、歓楽街の辺りに居ると聞いた」 「次は……その時の状態についてかな? ドライさんは、何処も怪我はしてなかったと思う。 吾妻玲二さんって人やアインさんって人を探してたよ」 「……そうか」 このみの言葉を聞いて、ツヴァイは内心ほっと胸を撫で下ろしていた。 どうして名簿上で、キャルの所にドライと書かれてあるのか分からなかった。 もしかしたら、自分の知るキャルとは別人では無いか、という懸念があった。 だが自分の事を探してくれている以上、本物のキャルであると考えて間違いないだろう。 何故キャルがアインについて知っているのかは疑問だが、それは後で本人に聞けば良いだけの事。 不安が一つ解消されたツヴァイは、情報の代価として口を開く。 「……羽藤桂は、現在アル・アジフという少女と一緒に行動しているそうだ。 この殺し合いを止めたいと云っていた。電話で話しただけだから、健康状態については分からないな」 ツヴァイは未確定情報である恭介については伏せたまま、自分の知る情報を口にした。 これで、互いの探し人に関する情報交換は終了。 主な情報の交換は滞りなく終わったが、このまま手を振ってお別れという訳にはいかない。 ツヴァイと烏月達は敵同士であり、情報交換さえ済めば命を奪い合うべき間柄なのだ。 しかし烏月は刀を構える事無く、更なる質問をツヴァイへと投げ掛けた。 「これで一通り、情報交換は終わったが……。一つ、聞いても良いかい? 貴方はどうして他の人間を襲っているんだ?」 「答える義務は無いな」 「……答えなくても分かるよ。キャルさんという人を守る為、だね?」 「…………」 ツヴァイは答えないが、この状況での沈黙は肯定と同意義だった。 確信を深めた烏月は、更に話を続けようとする。 脳裏に去来するのは、嘗て恭介が持ち掛けて来た協定。 『羽藤桂を保護する代わりに、自分達や直枝理樹達を襲わないで欲しい』と云った旨のものだ。 あの取引内容は、そのまま今回の状況に応用出来る筈だった。 「これから私達がキャルさんを見付けたら、保護すると約束しよう。 だから貴方は、私達二人と桂さんを襲わないようにして欲しい」 その提案はツヴァイにとっても、十分にメリットがある筈だった。 ツヴァイの最優先目的はあくまでもキャルを守る事であって、他の人間を皆殺しにする事では無い。 だがツヴァイは首を左右へと振って、烏月の提案を拒絶した。 「ダメだ、それだけじゃ足りない。キャルを守るという重要な役目を、他の人間になんて任せられない。 俺は今度こそ、自分自身の手でキャルを守り通す。絶対に……絶対にだ」 嘗てキャルは、ツヴァイが家を離れている間に殺されてしまった。 ツヴァイとしては、あの時の後悔はもう絶対に味わいたくない。 ならばキャルを目の届かぬ場所に置いておくなど、到底有り得ない話だった。 「……俺がお前の提案を呑むには、もう一つ条件がある。キャルを保護したら、刑務所まで連れて来てくれ。 時間は、第四回放送が行われる頃が良いか」 ツヴァイが刑務所を選んだ理由は、単純にして明快。 島の端にある刑務所は、位置的に考えて一番人が訪れ辛い施設だろう。 そういった過疎地を待ち合わせ場所にすれば、キャルが襲われる可能性は幾らか減らせる筈だった。 「分かった、その条件を呑もう。これで……取引は成立だね。 桂さんの外見的な特徴は――」 烏月はツヴァイの突き付けて来た条件を受け入れて、桂の外見的特徴について説明した。 その説明も直ぐに済んで、今度こそ話は終わり。 烏月達とツヴァイは互いへの警戒を解かぬまま、別々の方向へと立ち去ろうとする。 だが最後に、烏月はツヴァイに向けて一つの疑問を投げ掛けた。 「君は、キャルさんと出会った後はどうするつもりなんだ? キャルさんを優勝させる為に、他の人間を皆殺しにして、最後に自分も死ぬつもりなのか?」 そう問い掛けた烏月は、僅かながら期待を抱いていた。 もしツヴァイが嘗ての自分と同じように考えているのならば、説得出来るかも知れない、と。 事実、説得が成功する可能性はあるだろう。 主催者が優勝した人間を無事に帰してくれる保証など、何処にもありはしないのだから。 しかしツヴァイの答えは、烏月の予想とは大幅に異なるものだった。 「いいや、俺はキャルを優勝させようだなんて思っていない」 その言葉に、烏月の目が大きく見開かれた。 ツヴァイはそんな烏月に構う事無く、淡々と言葉を続けてゆく。 「こんな狂った事をやらせる連中が、約束なんて守る訳が無い。 優勝した人間が無事に帰して貰えるなんて、そんな甘い話は無いだろうな」 「……だったらどうして、他の人を襲うの? 私、分かんないよ」 疑問の声はこのみが発したものだった。 ツヴァイがキャルを守ろうとする想いの強さは、このみにも十分感じ取れたのだろう。 問い掛けるこのみの声には、少し前までのような憎悪は籠められていない。 純粋なる疑問の声に対し、ツヴァイはゆっくりと答えを並び連ねてゆく。 「あの神父の言葉に踊らされて殺し合いをする奴は、必ず居るだろう。そしてそういった連中が、表立って行動を起こすとは限らない。 外面では善人のように振舞いながら、裏では隙を窺っているかも知れないんだ。だから俺は、キャル以外の人間を皆殺しにする。 そうすれば、他の人間が何を企んでいても関係無い。キャルが殺されてしまう可能性を、確実に断てるんだ」 ツヴァイが主催者を信じなくとも、他の人間が全てそうだという保証は無い。 故に『キャルを襲うかも知れない人間』を殲滅して、キャルの安全を確保する。 それが、ツヴァイが積極的に殺し合いを行っている理由だった。 烏月達を今この場で殺さないのも、『キャルを保護してくれるかも知れない』というメリットが、デメリットを上回っているからに過ぎない。 「だけど、仮にキャルさんと合流出来たとしても、首輪にはどう対処する? この島から脱出する手段は? 貴方とキャルさんだけで、どうにかする目算はあるのかい?」 「そんな事はキャルを保護してから考えるさ。とにかく今はキャルを保護する事、そして他の人間を排除する事。 キャルを守る為には、この二つが何よりも大切なんだ」 「……迷いが無いんだね」 「ああ。迷いだなんて、そんな余分な事に意識を割いている暇は無い。 この手がどんなに汚れたって構わない。キャルを守る為なら、何だってやってやる」 烏月の問い掛けにも、ツヴァイはまるで動じず、揺るがない。 首輪の解除も、島から脱出する方法の模索も、自分自身の感じている罪悪感も、全ては後回し。 只キャルを守るという目的の為だけに、暗殺者は修羅で在り続ける。 「……最後に、貴方の名前を聞かせてくれないかな。私は千羽烏月だ」 「私は、柚原このみだよ」 烏月達がそう云うと、ツヴァイはくるりと背中を向けた。 ゆっくりとした足取りで森の中を歩きながら、凍り付いた声を洩らす。 「俺はツヴァイ。ただの……亡霊だ」 それで最後。 亡霊は歩みを止める事無く、静かに森の奥へと消えてゆく。 烏月達には、ツヴァイの背中が闇に飲まれていくかのように見えた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ツヴァイが歩き去った後。 烏月は口を閉ざしたまま、ツヴァイについて熟考していた。 (ツヴァイ……亡霊、か。恐ろしい相手だね) あの男は『人を殺す』という一点に於いて、恐らくこの島の誰よりも優れている。 無感情に的確な攻撃を仕掛けてくる姿は、正に殺戮兵器と表現すべきものだった。 協定のようなものを結びはしたが、決して油断は出来ないだろう。 烏月はそこまで考えた所で、横から注がれるこのみの視線に気付いた。 「どうしたんだい、このみさん?」 「一つ気になった事があるの。ツヴァイさんはさっき、どうしてドライさんの事をキャルって呼んでいたんだろうね?」 「名簿にはドライとしか書かれていなかったが……恐らく、本名か何かじゃないかな」 「……そっか。そうだよね」 烏月もこのみも、気付く事は出来なかった。 『ツヴァイに支給された名簿にのみ、キャルの名前が書き記されている』という事実に。 それは、ツヴァイと直接名簿を見せ合わない限り気付けない矛盾。 主催者の仕組んだ悪戯は、静かに運命の歯車を狂わせてゆく。 ひゅう、と森の中を風が吹き抜ける。 ツインテールを風に靡かせながら、このみは視線を地面へと落とした。 「ツヴァイさん……凄く悲しい目をしてたね」 「悲しい目?」 「うん。強くて鋭いけど……とっても悲しい目だったよ」 「…………」 烏月は答えないが、内心ではこのみの発言を肯定していた。 考えてみれば当然の事だった。 大切な人を守る為に、他者の命を悉く奪い尽くす。 それは、嘗て自分が完遂出来なかった修羅の道に他ならない。 その道を今尚歩み続けているツヴァイは、このみの云う通り、とても強く悲しい人間なのだろう。 同時に、烏月は思う。 (この人は――このみさんは、やはり人間として生きるべき人だ) 自分では気付けなかった、ツヴァイの秘めたる本質。 それに気付けるだけの何かを、このみは今も持ち合わせている。 鬼の侵食を受ける前は、自分などよりも余程豊かな心を持つ人間だったのだろう。 そんな彼女には、憎悪に囚われた鬼としての生よりも、人間らしい生き方こそが相応しい筈だった。 「烏月さん、私達も出発しよう?」 「ああ……そうだね」 暫く考え込んでいた烏月だったが、このみに促されて再び動き始めた。 戦いの際にツヴァイが落とした鞄を回収し、足を南へと向ける。 何はともあれ、急がなければならない。 先程ツヴァイと結んだ協定が有効なのは、恐らく第四回放送までだろう。 待ち合わせ場所でキャルとの合流が成し遂げられなければ、あの男は再び自分達や桂に牙を剥く筈。 このみの内に巣食う鬼についても、早い段階で対処しなければならない。 そして、何より―― (……桂さん) 自身の全てを懸けてでも守らなければならない少女、羽藤桂。 彼女の居場所が判明した。 ツヴァイが電話で桂と話してから、まだ三時間程度しか経っていない。 今から歓楽街の周辺を探せば、きっと会える筈。 そう。 きっと――会える筈なのだ。 「逢いたい……桂さん」 鬼切りの少女が洩らした呟き。 その一言は、紛れも無い少女の本心だった。 【D-4/森林/1日目 午後】 【吾妻玲二(ツヴァイ)@PHANTOMOFINFERNO】 【装備】:コルトM16A2(9/20)@Phantom-PHANTOMOFINFERNO-、スナイパースコープ(M16に取り付けられている、夜間用電池残量30時間)@現実 【所持品】:『袋1』コンバットナイフ、レザーソー@SchoolDaysL×H、コルト・ローマンの予備弾(21/36)、 ダイナマイト@現実×10、ハルバード@現実、小鳥丸@あやかしびと-幻妖異聞録-、コルトM1917(0/6) コルトM1917の予備弾23、ニューナンブM60(4/5)、ニューナンブM60の予備弾10発 『袋2』支給品一式×5、おにぎりx30、野球道具一式(18人分、バット2本喪失)コンポジットボウ(0/20)、 木彫りのヒトデ1/64@CLANNAD、ハンドブレーカー(電源残量5時間半)@現実、秋生のバット、桂の携帯(電池2つ)@アカイイト首輪(杏) 【状態】:疲労(大)、右手に小さな蚯蚓腫れ、右腕の骨にヒビ、頭部から出血 【思考・行動】 基本:キャルを見つけ出して保護する。不要な交戦は避け、狙撃で安全かつ確実に敵を仕留める。 1:棗恭介(井ノ原真人?)を警戒 2:理樹とクリスに関しては、情報だけは伝える。 殺すかは場合による。 3:烏月とこのみ、羽藤桂はなるべく襲わないようにする。 4:周囲に人がいなければ、狙撃した参加者の死体から武器を奪う。 5:弾薬の消費は最低限にし、出来る限り1発で確実に仕留める。 6:第四回放送の時点で、刑務所に居るようにする。 【備考】 ※身体に微妙な違和感を感じています。 ※時間軸はキャルBADENDです。 ※理樹を女だと勘違いしてます。 ※静留を警戒しています。 ※C-4採石場付近に、言葉と鈴の埋められた墓があります。 ※『この島に居るドライ=自分の知るキャル』だと、勘違いしています。 ※ツヴァイの移動先は、後続の書き手氏に任せます。 【D-3 森林・南部/一日目 午後】 【千羽烏月@アカイイト】 【装備】:地獄蝶々@つよきす-MightyHeart- 【所持品】:支給品一式×2、我埋葬にあたわず@機神咆哮デモンベイン、Love Spanner@CLANNAD、 アルのページ断片(シャンタク)@機神咆哮デモンベイン 【状態】:中程度の体力消費、身体の節々に打撲跡、背中に重度の打撲、脇腹に軽傷、右足に浅い切り傷(応急処置済み) 【思考・行動】 基本方針:羽藤桂に会う。守り通す。 0:歓楽街の周辺を捜索して、桂を探す 1:桂を守り共に脱出する、不可能な場合桂を優勝させる。 2:このみと行動を共にする。 3:このみの鬼を斬ってやりたい。 4:このみが完全に鬼になれば殺す。 5:キャル(ドライ)を見付けたら保護、第四回放送までに刑務所へと連れて行く 6:恭介、トルタに対する態度は保留。 7:クリス、トルタ、恭介、鈴、理樹は襲わないようにする。 8:なつきを探す。 9:ウェストからの伝言を大十字九郎に伝える。 【備考】 ※自分の身体能力が弱まっている事に気付いています。 ※烏月の登場時期は、烏月ルートのTrueend以降です。 ※クリス・ヴェルティン、棗鈴、直枝理樹の細かい特徴を認識しています。 ※岡崎朋也、桂言葉、椰子なごみの外見的特長のみを認識しています。 ※恭介・トルタが殺し合いに乗っている事を知りません。 ※ドクター・ウェストと情報を交換しました。 ※蛆虫の少女(世界)、ツヴァイを警戒しています。 【柚原このみ@ToHeart2】 【装備】:包丁、イタクァ(3/6)@機神咆哮デモンベイン、防弾チョッキ@現実 【所持品】:支給品一式、銃弾(イタクァ用)×12、銃の取り扱い説明書、草壁優季のくずかごノート@ToHeart2、鎮痛剤(白い粉が瓶に入っている) 【状態】:悪鬼侵食率30%、リボン喪失、小程度の体力消費、右のおさげ部分が不ぞろいに切り裂かれている、左肩に銃創(腕は動かせるが、痛みを伴う、倫理崩壊 【思考・行動】 基本行動方針:何を犠牲にしても生き残り、貴明と環の仇を討つ。 0:柚原このみのまま、絶対に生き残り、主催者に復讐を遂げる。 1:ファルと世界に"復讐"をする。 2:気に障った人間は排除する。攻撃してくる相手は殺す。 3:烏月と共に行動し、羽藤桂を捜索。その後に人間に戻してもらう。 4:ドライに会いたい 【備考】 ※制服は土埃と血で汚れています。 ※世界が使う“清浦刹那”という名前を偽名だと知りました。 ※第一回放送内容は、向坂雄二の名前が呼ばれたこと以外ほとんど覚えていません。 ※悪鬼に侵食されつつあります。侵食されればされるほど、身体能力と五感が高くなっていきます。 ※制限有りの再生能力があります。大怪我であるほど治療に時間を必要とします。 また、大怪我の治療をしたり、精神を揺さぶられると悪鬼侵食率が低下する時があります。 ※フカヒレのここまでの経緯と知り合いや出会った人物について把握済み。 ※烏月と行動を共にすることにより、精神状態はやや安定に向かっています。 ※くずかごノートには様々な情報が書かれています。現在判明している文は、 『みんなの知ってる博物館。そこには昔の道具さん達がいっぱい住んでいて、夜に人がいなくなると使って欲しいなあと呟いているのです』 『今にも政略結婚が行われようとしたその時、秘密の抜け穴を通って王子様は大聖堂からお姫様を連れ出すことに成功したのでした』 161 素晴らしく冴えたやり方 投下順 163 hope 161 素晴らしく冴えたやり方 時系列順 164 人として生まれ 150 絶望と救い、そして憎悪 (後編) 吾妻玲二(ツヴァイ) 178 めぐり、巡る因果の果てで(大人編) 152 生成り姫 千羽烏月 190 HEROES 152 生成り姫 柚原このみ 190 HEROES
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蜘蛛の死骸にゴースト?が乗り移ったもの。透明で脚が速いため、気付いたら噛まれていることが多い。 属性 闇 生息域 全域 希少性 極低 種族 スパイダー種 討伐難度 2 行動 透明な蜘蛛。 ドロップアイテム ドロップ率 亡霊蜘蛛の糸 中
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ジュピターゴースト Lv制限 50 武器名 距離 威力 消費 HP 280 メガ粒子砲 近 43 18 EN 300 大型ビームカノン 中 46 19 購入価格 40,000.pt 装甲値 165 新型核弾頭バズーカ 遠 96 80 購入制限 - 機動性 175 - - - - NT制限 0 移動力 4 - - - - 特殊能力 効果 木星の亡霊 攻撃力 UP(遠距離) Iフィールド ビーム無効化
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名前:フォックスゴースト サイズ:中 Lv:51 種族:不死 属性:不死3 DEF:46 MDEF:1 HP 9466 特性:フォクシーの取り巻き ドロップ:
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SS57 すれ違う 田井中律がいなくなってから一年と言う月日が流れた。 「憂、今日は帰らないから」 「うん。律さんによろしくね」 唯は妹の憂に見送られて家を出た。 一年と少し前、唯は律自身から心の準備をしろと告げられていた。 「ちゃんと年に1回は会いに来いよ。お供え物は私が食べるまで手ですなよ?」 「うん…」 冗談っぽく笑う律の傍らで、唯も少しだけ笑った。 律が明るくふるまうので、周りの人達も奇跡が起きるんじゃないか?なんて思うほど前向きで居られた。 『なぁ、唯。来年の夏は旅行しようぜ。お前どこ行きたい?やっぱ夏だから海かな』 律が旅立つ直前に交わされた約束。この約束が守られる事はない。。 「お姉ちゃん…一日くらい会社休んでも…」 律とお別れをしても唯は変わらなかった。 憂に起こされなくても定時に起きて会社に行き、夜になったら帰ってきて早目に眠る。 生活だけを見ればむしろ以前より良くなったのかもしれない。 「憂、明日は会社休むからご飯いらない」 「うん。そうだね」 律が亡くなってから一年になる前日、初めて唯が会社を休むと口にした。 憂は何も聞かなかった。無理して誤魔化せるほど姉と最愛の人との絆は細くないことを知っていたから… 「今年の夏は海に行くって約束してるから、明日行ってくることにするよ」 誰とは言わなかったが、唯の表情を見ればその相手が律の事だと理解できた。 「どこの海に行くの?」 「昔合宿で行ったムギちゃんの別荘があるところ」 「気を付けてね」 ―――――――――――― 「………」 高校生の時の事を思い出しながら電車に揺られる。 「見てりっちゃん。海だよ」 そこに律の姿はないけど、思い切り窓を開けて身を乗り出してみる。 『海だ―!!』 聞こえるはずの音が消えて、聞こえないはずの無い律の声がした。 唯は手に持っていた携帯電話を窓の外に投げ捨てる。 ゆっくりと視界から消えていく携帯は、誰かからの着信を知らせるために光り輝いていた。 ――――ごめん、憂―――― 「”もう”帰らないんだ」 『ほら、泳ぐぞ唯!早くしないと置いてくぞ』 唯は誘われるままに瞳を閉じて前に進んだ。 end
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値段 40$ 初期装備 〇 必要なレベル 1 最大持込数 2 使用回数 1 簡易説明 ゴーストのいる部屋に設置して文字を書かせる 説明 その他 説明 ゴーストルームに置いておくと落書きしてくれる本。証拠となりえる。 落書きの種類は多いようで、生前は画家かデザイナーだったと思われるゴーストが書いたであろう落書きを拝見できたりする。 一般的には置いて使用するが、実は置かなくても良いようだ。 さらに言うと明かりがついてるかどうかも関係なく、待機時間も条件が合えば設置した瞬間に書き込まれることもある。 特段デメリットもないので、ゴーストルーム発見と同時に設置してみるという意味合いで第3の装備に所持していくのもなかなか悪くない。 書かれる絵柄や文字は多数あるが、ゴースト毎の好む絵はあるようだが必ずしもそれを書くとは限らないようだ。 書かれる工程が一切見えないくらい速いがとてつもない速筆なゴーストである。 その他 必要なら追加 要らなければ消す
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ゴースト・ブレイン 水 アンコモン (3) 呪文 ■自分はカードを4枚引く。 ■自分の手札を2枚、裏向きのまま相手に選ばせる。その後、選ばれたカードを相手に見せてから自分の山札の下に置く。 F 賭けをしてまで、未来を手に入れるか!? 作 楼砂 評価